もう、ひとりにしない。
翌週、ダニーは再度あたしのところへ来て、平謝りに謝って、もう二度とあんなことはしない、と約束した。
ただその後に、あのときのことは黙っていてほしい、そう言われた。
器の小さい男。
そう思いもしたけれど、彼からパーティーの招待を受けているため、これをキャンセルにはできなかった。
来週はそのパーティーで、もうすでにパーティー用のドレスが到着してしまった。
ルームメイト全員のドレスが到着したのを見計らい、一斉に試着して早めのお披露目をした。
みんながみんな、当日のヘア・スタイルは?メイクは?とそれはそれは嬉しそうにおしゃべりをしているのを黙って見ていると、知らずため息が漏れてしまった。
あたしはと言えば、パーティーが来るのがすごく憂鬱で、ダニーとのダンスタイムなんて、想像さえもつかなくて、キャンセルできるならしてしまいたい、とさえ思うようになってしまった。