もう、ひとりにしない。








それからというものはサマンサはなるべくあたしと一緒にいてくれるようになり、あんまりあたしにべったりなサマンサをいぶかってヒューが彼女に聞いてきたので、仕方なく彼にもあの時のことを話して聞かせた。


すると、彼はソニーを呼んだ。


「おい、ソニー。お前、エリーが襲われたこと、何で黙っていたんだ。」


そう聞かれたソニーは、


「そういうことはあまり知られたくはないもんだろ?だから、言わずにいた。、、、それに付き合いをこれからどうするのかは彼女が決めることだろ?」




確かに、そうだ。




どうするの?という視線を受け、言うべきかどうしようか、迷っていたけれど、


「パーティーが終わったら、きちんと返事をする約束になってるから、それまではもう少し様子を見るつもり。」


3人とも何とも言えない顔をしてあたしを見ていたけど、あたし自身、自分の見極めができていなくて、そこはきちんとしてダニーに返事をしたいと、思っていた。









< 160 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop