もう、ひとりにしない。
「寝るのなら、家へ帰ったほうがいいわ。ちゃんとベッドに入って。わたしはもう少ししたら、出掛けなければならないから。」
そう言って、ローテーブルに置いてあったレターを持ってキッチンへ行ってしまった。
飲みかけのカフェ・オ・レはすっかり冷めてしまったいた。
キッチンから再びママがコーヒーを片手に戻ってきて、
「ねえ、エリー。レターの中にあなた宛のレターがあったわ。」
そう言って、わたしてくれた。
すこし汚れているその封筒は、なんなのだろうか。
差出人の名前が書いていない。