もう、ひとりにしない。

パパが運転する車の中で、昨日のことを思い返していた。

ふと横を見るとママが心配そうにあたしを見ている。

ママはあたしの手を握り、言った。

「やっと、彼に会えると言うのに、浮かない顔をしているのね。」

「そう、、かな。でも、少し不安なの、彼に会うのが。」

バックミラー越しにパパがわたしを見た。

「彼はわたしがわかるかしら?あたしは?お互い変わった?気持ちは?、、、、そういうことを考え出したら切りが無いくらい、不安が襲うの、、、。」

会うのが、怖い。
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