もう、ひとりにしない。
「怖いの。なぜか分からないけど、彼に会うのが、怖い。」
そう言うわたしの肩をママは抱きしめ、腕をさする。
「エリー。不安な気持ちはよく解かるよ。でも、ソニーを愛しているなら、それも乗り越えなきゃならん。」
パパは冷静に噛んで含むように言ってくれる。
「君たちのもっとも難しいハードルかもしれない。ソニーはどうなんだろうな?同じことを考えてるかもしれないよ?」
ソニーが?
、、、わからない。
それは会って、話をしなければわからない。
あたしに今必要なのは勇気だけなのかもしれない。
そう、思いながらママに寄りかかり、目を瞑る。