もう、ひとりにしない。

「彼は素晴らしくクール・ガイだけど、エリーの彼氏なんだから、いらないちょっかいだすなよ。」

「まあ!なあに?その言い方。チャンスは誰にでも平等でしょ?」

キャサリーンが運転席に乗り出して言う。

「パパもママもソニーはハンサムでクールだと言っていたもの、気になって当然でしょ?ねえ、スージー?」

「そうね、どんな人なのか楽しみだわ。」

スーザンは彼とエリーがどんな恋愛をしていたのか、そっちの方がすごく気になっていた。

時々、遊びに行く彼女の家にはそれらしい人の写真は一枚も飾ってなかった。

だから、そんな人がエリーにいるとは思っても見なかったのだ。

それが、5年ぶりの再会だという。

二人がどうやって出会って、どんな恋に落ちたのか知りたかった。

いつか、話してくれるだろうか。
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