もう、ひとりにしない。
奥から時々わらわらと人混みが出てくる。
目を凝らして彼を探すけど、それらしい人は出てこない。
大丈夫、あたしにはわかるわ。
ブラウン・ブロンドの髪、緑の瞳。
6フィート以上ある彼を見間違えるはずはない。
、、、、、その時、見えた。
今、目の前を通り過ぎようとしている団体のなかに、ブラウン・ブロンドの髪が。
キャリーを押している、、、、、その人。
ああ、もう、目の前が滲んで見えなくなりそうだ。
でも、声を、声をかけなきゃ!