もう、ひとりにしない。
わたし達が向かったレストランはわたし達が住む町でもよく知れたおいしいイタリアンを食べさせてくれるところで、わたしも時々訪れていた。
7人が一つの大きな丸テーブルに着き、わたしはソニーの隣に座った。
ここでも姉妹はソニーの隣を申し出たけれど、パパが、
「ソニーはエリーのフィアンセなんだよ。食事のシートはだめだよ。」
と娘たちをたしなめた。
それを聞いたキャサリーンが、
「あの、エリーのフィアンセって本当なんですか?」
とめずらしく敬語を使って話している。
「ああ、本当だよ。」
とにっこり笑ってわたしを見る。