もう、ひとりにしない。


「自分の目で確かめるまで不安で仕方なかったんだ。きれいに治っているな。」

そう言いながら下着姿のあたしを抱きしめる。

あたしもそのまま彼の為すがままにまかせていた。

胸の中に甘い渦が湧く。

しばらく、酔っていたいとも、思う。

が、すぐに、現実的なことに考えが引き戻される。

「ソニー、6時になるまでの間にこれから必要なものを買いにいきましょう。、、、、この家にはまともな食べ物が揃っていないから、明日から困ってしまうわ。」

そう、呟きつつ、彼を見上げた。

「そりゃ、大変だ。何が必要なんだ?」

彼から、離れ、脱ぎ捨てたワンピースに再び袖を通しながら、

「とりあえずは、食料を一週間分と、あなたの身の回りの日用品かしらね?あなた、こっちで買い揃えるつもりのもの、あるんでしょ?何が必要?」
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