もう、ひとりにしない。


「そうだな、ベッド、クローゼット、デスク、デスクチェア、コンピュータ、あと、車か」

それと、服も必要か、と天井を見ながら模索している。

「車って、何で?一台既にあるじゃない。」

そういうと、呆れ顔で、

「エリー、俺の仕事はなんだ?」

え?決まってるじゃない。

「ドクターでしょ?」

「セクションは?」

「救急外科」

ああ、そうか。

夜でも駆けつけないといけないし、あたしとはシフトも違うはずだ。
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