もう、ひとりにしない。
、、、、、そんな彼らを見るのはとても幸せなことだった。
彼らの笑顔を見ていると、同時にあたしが彼らに不安を見せて、心配を掛け続けてきたことがよくわかる。
決して、そんな素振りをこの家族たちが見せていたわけではない。
でも、彼らのあの幸せそうな笑顔が否応なしにそれを突きつけてくる。
食事を終え、リビングのソファでゆるゆるとコーヒーを飲みながら、そんなことを思う。
すると、メラニー・ママが同じくコーヒーを手に持ってこちらへやって来た。
「おなかいっぱいになった?」
コーヒーを口に含んで、にこやかに笑う。
「今日のお料理、いつにも増しておいしく感じたわ。」
そういうと、
「そりゃ、そうでしょう?やっと、待ち焦がれた人がそばにいるんですものね。」
なんて、意味深なことを言ってくる。
でも、今日のローストビーフは頑張っちゃったわね、なんて言ってくれてる。