もう、ひとりにしない。




髪はきれいにシャンプーし、体はさっき洗ったから、汗を流すだけにして、でた。

髪を良く拭いてドライヤーで乾かす。

お気に入りのトワレを襟足、ひじ、足首に吹きかける。

お気に入りだけど、普段はあまり使わない。

夜会やパーティへ行く時にまとうだけのもの。

南の島にいるような、エキゾチックな香りはすこしセクシーさが入っていて、昼につける気分にはどうしてもなれないのだ。

ふと、自分の体が鏡に映った。

、、、、、もう、あの時見たく、若くはない。

肌の張りだって、艶だって、体のくびれだって決してないわけじゃないけど。

そっと、自分の乳房を手に乗せて、緩く揉んでみる。

すぐに、突端は感じ始めて硬くなってゆく。


大丈夫、よね?

あの人に抱かれても、大丈夫よね?



鏡に映った自分にそう問いかけて、バスルームを後にする。





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