もう、ひとりにしない。
「ごちそうさま、メラニー、もう出掛けるよ。エリー、ゆっくり体を休めなさい。久しぶりにまたみんなでどこかに行きたいね。」
そう言いながら、席を立ち、出掛ける用意をしに、部屋へ下がった。
入れ替わりに、メラニー・ママがダイニングへ入ってき、ジョグに入れたオレンジジュースを注いで、わたしてくれた。
「まずは、これを飲んでゆっくりしなさい。彼が出掛けたらあなたの朝食を用意するわ。」
そう言って、彼女も部屋へ入ってしまった。
ルーク・ダディの職業は弁護士で州でも優秀な弁護士であると高い評価を受けている。
当然、舞い込む仕事は切れることなく、毎日、裁判所へ足を向ける日々だと言う。
しかし、家族を非常に大切にしていて、泊り込みで仕事をする、ということはまずありえないことだった。