もう、ひとりにしない。





「おはよう、ソニー。よく眠れた?」

コーヒーメーカーをセットしながらあいさつする。

「うん、おはよう、エリー。、、、でも、目覚めたら君がいなくて一瞬、焦ったよ。また夢を見たんじゃないかって。でも、朝飯のにおいがしてきて、現実なんだとほっとした。」

サラダを作りながら、腑に落ちない言葉を問いただしてみた。

「夢って?」

「時々、君のことを夢で見たんだ。でも、必ず君はどこかへ行ってしまう、そういう夢なんだ。」

そう言いながら、リビングのカーテンを開けに行った。

彼も、また、あたしと同じようにあたしを求めていてくれたのだろうか?

だから、そんな夢を見たのだろうか?

あたしと、同じか、、、。





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