もう、ひとりにしない。
ダイニングへ朝食を運んで用意をする。
彼も、手伝ってくれて、席に着く。
二人揃っていただきます、と食べる前に挨拶をして、食事に取り掛かる。
「今日はどうしようか?」
朝から食欲旺盛な彼ががつがつ頬張りながら聞いてきた。
「あなたが頼んだ家具が着いたら、部屋のリフォームをその日のうちにやってしまいましょう。それと、一度、病院へ行って、チーフに会ってもらわないといけないわ。昨日の電話でチーフが
あなたを連れてくるようにいっていたのよね。」
「う~ん。こっちへついてすぐモードを勤務体制に変えないといけないのは、いやだな。まだ、しばらくゆっくりしたいしね。君といっしょにいる時間を楽しみたい。」
コーヒーを口に含んでそう言う。
「あなたのスキルを喉から手が出るほど待っている感じがしてるから、うまくいくかどうか。ね。」