もう、ひとりにしない。

そして、がさり、と新聞をテーブルに置いて、

「たしか、9時半に業者が来るんだろ？用意をしないと。」

そういいながら、二階へと上がって行った。

自分も用意をしなければ、と思い、席を立ったところで、電話が掛かってきた。

「グモーニン。、、、ああ、ママ。おはよう。え？、、、、、、ふふふ、うん、幸せよ。ふふふ、、、それで？ウン、、、、、、、うん、、、、、、、、、、、ああ、わかったわ。じゃあ、こんばんもお言葉に甘えて。あ、でも、今日から家のリフォームを始めるので、粗方、片付きしだい伺うわ。、、、、、、うん。そう伝えて置くわ。彼もスージーたちを気に入ったみたいだから。、、、、、、、うん、じゃあ。」

電話を置いてホッと息をつく。



これが、今が現実なのだ。

今までを、多くを乗り越えて今、こうして彼と朝を迎えることができた。

そう思ったとき、彼女の頭の中に昔のことが鮮烈に思い出されてきた、、、、。