図書館は、静かにするトコロ。
真っ赤な顔になった私に追い討ちをかけるように、先輩は後ろから肩に腕をまわし、ゆるめに抱きついてきた。


「ちょっ、先輩!?」

「サオリン、頭いいんでしょ? 俺、付属上がりでバカだから、必修の英語落としてんだ。今度教えて。」

「...はい。」

「代わりに彼氏よりイイこと、教えてあ・げ・る。」


そう言うと、私を椅子ごとクルッと回転させ、拒む間もなく、キスをした。


___うそぉ


先輩はイタズラっ子みたいに微笑むと、私の頬に手をあてて、何度も何度も、丁寧に唇を重ねた。

それは彼の子供っぽいキスとは違う、カラダが全部溶けちゃいそうなキス。

意識がだんだん遠のいて、気持ちイイしか感じない。

体の芯が熱くなり、キスのその後さえ期待してしまう.....
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