letter

現地のエージェントと行動を共にし
知り合いの家にお世話になる
宿なんてものは無い

夜は更に物騒になる
家の中だからといって
安心はできない
荷物を抱きながら
怯えるように浅い眠りについた

陽が昇ると
子どもたちは瓦礫の上を裸足で歩き
金になる物がないか探す
生きるための大事な収入源だ


僕は言葉を少し教わって子どもと話をした

「ここから出たい?」

すると僕の目を見て応える

「なんで?ここ好きだよ」
彼らの笑顔は太陽よりも輝いていた


普通なんだ
彼らにとってここでの生活は


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