letter
手紙
じめじめとした雨が続くある朝
寝癖を整えるのに時間がかかっていた
もうすぐ家を出ないと大学に間に合わない
ドライヤーの音でテレビは映像だけのものになる
時間が迫り少し跳ねている前髪を諦めてドライヤーを止める
バッグを持ち慌てて玄関に向かい
靴を履いてドアノブに手をかける
すると部屋の中から音がする
テレビだ
こうゆう日に限ってなんて付いてないんだろうと
靴を無理やり脱ぐ