勝手に好きでいさせて

「恋歌、帰ろう?」

「うん、行こう!」

結局、伊久斗は教室に戻ってこなかった。

メールしてみようっと。

“伊久斗、午後から教室戻ってこなかったけど、どうしたの?
 何かあった?”

「恋歌、どんだけ伊久斗のこと好きなの?」

「えっ、なんで?」

「だってさ、伊久斗と話してる時とか、メールしてる時とかすっごく嬉しそうにするんだもん」

「えっ、私そんなに顔に出てるの?」

「けっこう恋歌ってわかりやすいいよ」

「えー、なんか恥ずかしい///」

「恋歌、かわいい~」

「私、かわいくないもん」

ていうか、けっこう時間たったのに伊久斗から返信こないな~。

いつもならすぐにかえってくるんだけど・・・。

「返信来なくって悲しいんだ」

「えっ、また顔にでてた!?」

私ってどんだけ顔にでやすいんだ・・・。


「じぁ、恋歌明日行くね。バイバーイ」

「うん、バイバイ」

明日、みんな来るから帰って部屋片付けないとだね。
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