勝手に好きでいさせて

ヤベェ、麻優と長く話してたらいつも以上に遅くなった。

「ただいま」

「今日はいつも以上に遅かったな。彼女とラブラブでもしてたか?」

「ちげぇよ、麻優とずっとしゃべってただけだよ」

「あっそ~」

「なんだよ、そのニヤけた顔は・・?」

「いや、なんだか恋に悩んでいますみたいな顔してる少年がいるな~っと思って」

「うるせぇよ」

俺はめんどくさくなりそうな兄貴との話を終わらせて部屋に戻った。

てか、兄貴に見透かされてると思うとなんかムカつく。

さて、明日は何着て行こっかな?

いや、俺はデートの前の日の女子かよ・・・。

いつも通り、いつも通り・・・。



「ふわぁ~・・・・っ!?今何時だ!?・・・ヤッベ、寝坊した!!」

携帯を見ると、麻優からのメールがいっぱい入っていた。

電話しておいた方がいいよな。

準備をしながら、麻優に電話をかける。

「もしもし、わりぃ。今起きた」

『返信こねぇからそんなことだろうと思ってたよ。とにかく早く準備して来いよ』

「おう、急いで行く」

えぇ~っと、髪整えたし、服もこれでいいよな。

よし!!てか、早く行かねぇと!!





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