勝手に好きでいさせて

「やっと来た。お前おっせぇんだよ。てか、寝坊とかしてんじゃねぇよ」

「悪いってば」

「まぁ、行くか」

そう言って、俺たちは恋歌の家への道を歩く。

「てか、お前答えはでたのか?」

「いや、まだ」

「あっそ。お前それよりも今日がめっちゃ楽しみ、みたいに顔が輝いてるぞ」

えっ、ヤバ!!

俺、今日そんな顔してんのか・・・。

普通に、普通に・・・・・・。




ーピンポーン

「いらっしゃ~い」

「おぉ、悠早いんだな。てか、恋歌は?」

「あぁ・・・・今、飲み物とか用意してくれてるから、先に上あがってて」

「おう」

悠なんか適当に理由つくったみたいな言い方だったな・・・。

まぁ、どうでもいいけど。

ーガチャッ

「2人ともいらっしゃい」

「おう、恋歌・・・・・・」

なんか恋歌の目が少し赤くて、腫れてるような気がする。

昨日でも泣いたのかな?

でもなんで?



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