勝手に好きでいさせて

【side恋歌】

あぁ~、最悪。

朝起きて鏡を見ると、昨日泣いたせいで目が赤く腫れていた。

今日はみんなと遊ぶのにこんな顔じゃ会えないよ。

みんなが来るまでちゃんと冷やさないと。

「恋歌、俺今日は5時に帰ってくるから晩飯作ってやるよ」

「えっ、なんで?」

「お前、今日誰かと遊ぶんだろ」

「星太にぃなんで知ってるの?」

「お前、誰か来る時はいつも以上に部屋をきれいにするからな。ちゃんと顔冷やせよ。じゃぁ、行ってくる」

「うん、いってらっしゃい」

星太にぃはいつもは私のことをいじめるくせにこういう時は優しいんだから。

ーピンポーン

誰だろう?まだ8時だし。

「は~い」

「恋歌、早いけど来ちゃった、ごめんね・・・・・」

「悠、いいよ、いいよ」

「恋歌、目どうしたの?・・・まず、2人が来る前に早く冷やそう」

その後、目を冷やしながら悠に話を聞いてもらった。


「そうだよね、恋歌1年生の頃からずっと伊久斗にしか目がいってなかったもんね。本当うにあいつはもう私の恋歌を泣かせるなんて許せない」

「悠、仕方ないよ。伊久斗は私のこと普通の友達としか見てないもん」

あぁ、また涙がでてきちゃった。

「あぁ、恋歌泣かないで。まあ、赤くなっちゃうよ」

「あはは、ごめん」

悠は、その後、気を使ってか他の話をして私を楽しませてくれた。

ーピンポーン

「あ、あの2人きたかな?・・・ちょっと出てくるね」

「恋歌、もう少し冷やしたほうがいいよ。さっき泣いたからまだ赤いし、私が適当にやってくるから」

「うん、ありがとう。じゃぁ、2人は私の部屋にいくように言って」

「うん、わかった」





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