勝手に好きでいさせて
行かないでいう意味で悠の服の袖を掴むと
「2人で話した方が良いと思うよ。頑張って」
って、言われた。
「じゃぁ、悠行ってこようぜ」
「うん」
えっ、本当に2人きりにされるの!?
2人は部屋出ていく。
チラッと伊久斗を見ると伊久斗は窓の外を見ていた。
やっぱり2人は、無理!
そう思って、部屋を出てると2人はまだ玄関にいた。
「ちょっと2人とも!?」
「なんでお前出てくるんだよ。せっかく2人きりにさせてやってんだからありがたく思えよな」
「恋歌、今日は恋歌のものと思っていいんだよ」
2人はそう言うと本当に出て行ってしまった。
2人が帰ってくるまでの間どうすればいいんだろう?
まぁ、まずは部屋に戻ろう。
部屋に戻ると、伊久斗が私が部屋を出て行く前と同じで、私のベットの上に座って外を見ていた。
やばい、ただ外を見ているだけなのにカッコいい////
「あぁ、あの2人行ったの?」
「うん、行ったよ」
「…」
「…」
沈黙…。
なんか気まずい。
何話せばいいんだろう?
「あぁ、そう言えば、伊久斗カノジョとラブラブなんだね」
「…」
「昨日、一緒にお昼食べたんでしょ。いいな~、そういうの。私も彼氏ができたらそんなことしたいな~。朝からはりきってお弁当2人ぶんつくって、屋上で仲良く食べるんだ。…あぁ、でもその前に私かわいくないから彼氏できないっか。」
「…」
やばい、なんか泣きそう。
「なんで、何にも言ってくれないの?」
「いや、なんか・・・緊張して」
えっ、伊久斗はそれはどういう意味で言ってるんだろう?
でも、伊久斗は今、彼女がいるからそういう意味じゃないんだよね。
でも、この状況じゃやっぱり期待しちゃうよ…。