勝手に好きでいさせて

行かないでいう意味で悠の服の袖を掴むと

「2人で話した方が良いと思うよ。頑張って」

って、言われた。

「じゃぁ、悠行ってこようぜ」

「うん」

えっ、本当に2人きりにされるの!?

2人は部屋出ていく。

チラッと伊久斗を見ると伊久斗は窓の外を見ていた。

やっぱり2人は、無理!

そう思って、部屋を出てると2人はまだ玄関にいた。

「ちょっと2人とも!?」

「なんでお前出てくるんだよ。せっかく2人きりにさせてやってんだからありがたく思えよな」

「恋歌、今日は恋歌のものと思っていいんだよ」

2人はそう言うと本当に出て行ってしまった。

2人が帰ってくるまでの間どうすればいいんだろう?

まぁ、まずは部屋に戻ろう。

部屋に戻ると、伊久斗が私が部屋を出て行く前と同じで、私のベットの上に座って外を見ていた。

やばい、ただ外を見ているだけなのにカッコいい////

「あぁ、あの2人行ったの?」

「うん、行ったよ」

「…」

「…」

沈黙…。

なんか気まずい。

何話せばいいんだろう?

「あぁ、そう言えば、伊久斗カノジョとラブラブなんだね」

「…」

「昨日、一緒にお昼食べたんでしょ。いいな~、そういうの。私も彼氏ができたらそんなことしたいな~。朝からはりきってお弁当2人ぶんつくって、屋上で仲良く食べるんだ。…あぁ、でもその前に私かわいくないから彼氏できないっか。」

「…」

やばい、なんか泣きそう。

「なんで、何にも言ってくれないの?」

「いや、なんか・・・緊張して」

えっ、伊久斗はそれはどういう意味で言ってるんだろう?

でも、伊久斗は今、彼女がいるからそういう意味じゃないんだよね。

でも、この状況じゃやっぱり期待しちゃうよ…。



< 19 / 64 >

この作品をシェア

pagetop