勝手に好きでいさせて
「よし、じゃあ恋歌ちゃん助手席に座って」
「はい」
伊久斗を後ろの席に寝かせるようにして乗せた。
私たちも乗って、出発すると後ろから伊久斗の寝息が聞こえた。
「寝ちゃったみたいだな」
「そうみたいですね」
「恋歌ちゃんは伊久斗のことどう思ってるの?」
「えっ////」
どうって・・・。
「あははは~・・・・恋歌ちゃんわかりやすすぎ」
えっ、私そんなに顔に出てたのかな///はずかしい///
「恋歌ちゃん、伊久斗のことこれからもよろしくね」
「はい、友達としてまた伊久斗が困ってたら助けます」
「友達としてか・・・・」
「えっ・・・?」
「あぁ、恋歌ちゃんの家、ここだよね?」
「あっ、はい。ありがとうございました」
「いや、伊久斗が迷惑かけてごめんね。じゃあ、またね」
「はい」
そう言って、賢斗さんは車を出した。
早く元気になってね、伊久斗・・・。