勝手に好きでいさせて
「いや、恋歌とは何も・・・」
『はっ?じゃあ、どういうことだよ?』
「それは、明日学校に行けばわかると思う・・・・そんことよりも麻優、メールどういうことだ?」
『嘘ついたことに嘘って言ったろ』
じゃあ、やっぱり麻優は恋歌のことが好きだったってことだよな?
なんで1回嘘ついたんだ?
『なんで嘘ついたんだ?とか思ってるだろう?』
「えっ、なんでわかった?」
『俺はお前の親友だろ?お前の考えてることなんかわかるよ』
「じゃあ、なんで最初嘘ついたんだ?」
『・・・』
あれ?
「麻優?」
『恋歌には本当のことを言うなよ』
えっ?
『俺は恋歌のことを本気で好きだった。それで、お前が迷っているうちに奪ってしまおうとおもったんだ・・・だから、恋歌に告白して、無理やり付き合ってもらった感じなんだ。・・・でも付き合ってみて、やっぱり気持ちのないのに付き合ってるのは嫌なんだ』
「麻優・・・」
『恋歌ってばさ、やっぱりお前のことしか考えてねぇんだもん・・・俺があきらめてやるって言ってんだから、ちゃんとうまくやれよ』
麻優が親友でマジ良かった・・・。
「麻優、サンキュー。お前がダチでマジ良かったわ」
『なんだよ、今さら。お前、よくそんなはずかしいこと言えたな///』
「お前、だってさっき、“お前は俺の親友だろ?”とか言っただろう」
『そんなこと言ってねぇよ///』
「いや、言ったから」
『まぁ、どうでもいいけど、恋歌には本当のこと言うなよ。お前に隠し事しておくのは嫌だから言っただけだ』
その後、ちょっと麻優と世間話をして、電話を切った。
麻優の本当の気持ちが今までよりもちゃんとわかった。
マジであいつが親友でよかった。