勝手に好きでいさせて

「相崎、放送委員ってどこ集合だっけ?」

「会議室だよ」

「おぉ、サンキュー」

放送委員会は、私と千葉くんになった。

「恋歌、バイバイ」

「バイバイ」

悠は、今日から麻優と毎日帰るみたい。

ちょっと悲しいな~。

「相崎、早く行かないと遅れるぞ」

「あぁ、うん。あっ、千葉くん、ノート持った?」

「あぁ、持ってるよ」

そして、私と千葉くんは会議室に行った。

会議室へ行くと委員長や副委員長などの数人の人がいた。

まだ、みんなそろってないんだ。

「クラス順に座って」

「はい」

私は自分の決められたところに座り、みんながそろうのを待っていた。



「来ていない人もいますが、始めます」

ーガラッ

「すみません、遅れました」

あれ?

実夜琵くんだ。

そして、実夜琵くんも私がいることに気づいたのか自分の席に向かいながら微笑んでいた。

まさか、実夜琵くんと一緒の委員会になるとは・・・。

実夜琵くんと関わることはあんまりないと思っていたのに。

悠や星太にぃが言ってたことも気になるしこれからはあんまり関わらないようにしよう~。



「じゃあ、担当を決めます。1人1枚くじを引いてください」

私もくじを引く。

くじを引いて、黒板に自分の担当を書く。

「えっ、なんで・・・?」

こんな時、神様のことを恨んでしまう。

「恋歌先輩、これからよろしくっす」

私が引いたくじには“放課後”と書いてあった。

放課後はすることが少ないので1週間ずっと同じ人が2人でやります。

まずはその担当になってしまって落ち込んでたのに。

パートナーがまさかの実夜琵くんだとは・・・。

たったさっき、あんまり関わらないようにしようって決めたのに。

これから大変なことが起こりそうな予感・・・。
< 53 / 64 >

この作品をシェア

pagetop