勝手に好きでいさせて

「恋歌先輩、今日も一緒に帰りましょう?」

委員会が終わるとすぐに実夜琵くんが私のところに来た。

「えっ、でも実夜琵くんの家って私の家と逆方向だよね」

「そうですけど、気にしないでください」

「いや、気にしないでって言われても…」

そう言ってる間にも実夜琵は会議室を出て行っていた。

ダメだな、私…。

実夜琵くんに流される…。

「恋歌先輩、早く」

実夜琵くんはドアから顔をひょっこと出してそう言った。

「あぁ、うん・・・・・」

別に実夜琵くんと話したりするのは嫌いじゃない。

でも、恋人でもないのに一緒に帰ったりするのはまわりから見ればおかしいと思う。

実夜琵くんの顔ってすごい整ってる。

しもか身長も高い。

横にいる実夜琵くんのことを見てそう思う。

実夜琵くんってイケメンの中のイケメンみたい。

すごいモテるんだろうな~。

「あの、恋歌先輩そんなに見ないでほしいです///」

「えっ・・・あっ、ごめんね」

私いつの間にか実夜琵くんのことを見つめてしまっていた。

「恋歌先輩、あの俺・・・・・恋歌先輩のことが、好きです」

「・・・・・」

えっ?

実夜琵くん今好きって言った?

「俺と、付き合ってください」

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