勝手に好きでいさせて

早く、早く、誰か人がいるところに!!

「キャッ!!」

「てめぇ、逃げてんじゃねぇよ」

私はまた男たちにつかまった。

私はさっきよりも抵抗する。

もう少し行ったら人がいるところに行ける!!

「てめぇ、ふざけんな!!」



「うっ・・・」

「おい、お前何やってんだよ!やべぇって」

「逃げようぜ!!」

痛い・・・。

お腹の部分がとても痛い・・・。

私、このまま死ぬのかな~?


私はそのまま意識を失った。

気づくと白い天井が見えた。

「恋歌!!」

「星太、先生呼んでこい!!」

「わかった」

私、生きてる・・・。

「恋歌、良かった~」

「翔太にぃ」

私が目を覚ました後で、警察の人が来た。

「あの時にことを詳しく教えてもらいたいんだが話してもらえるかな?」

あの時は・・・。

「ぃゃ・・・いや!!」

思い出したくない!!

思い出すのが怖い・・・。

「恋歌、大丈夫だ!」

「すみません、無理には聞きません。じゃぁ、今日は失礼します」

そう言って、警察の人たちは帰って行った。

「恋歌、水でも飲め」

「ありがとう」

「無理に思い出そうとしなくて大丈夫だよ、恋歌・・・」

「うん、翔太にぃありがとう」

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