勝手に好きでいさせて
しばらくしてから警察がまた来て、私のことを襲った男たちがつかまったと知らされた。
なんでも、私が倒れていたところの近くで3人の男が焦って逃げているのを見たと言う人がいたらしくそれをもとに捕まえたらしい。
「恋歌、良かったな」
「うん」
「あっ、腹の傷も治ってきたしもうすぐ退院できらしいよ」
「やったー!早くみんなに会いたいんだよね~」
ーガラッ
「恋歌?」
「あっ、麻優!」
「もう元気みたいだな」
小さい頃から麻優とは仲が良かったから星太にぃたちが私に何があったのは麻優には話していたみたい。
それから数日後に私は退院できた。
学校は私がまわりから軽蔑されないよう、みんなにはちょっとした病気だと伝えていた。
そのおかげもあって、私は普通に中学校を卒業できた。
そして私は今楽しく過ごせている。
なのに、なんで?
あんな怖いこともう思い出さなくてもいいと思っていたのに・・・。
「あの時はさ、恋歌先輩1人でコンビニにきたじゃん。でさ、俺たちは前からあぁいうことをやってたんだ」
「えっ?」
「俺らのコンビニの前でたむろって、かわいい女の子がいたらゲームを始める。そのゲームは超簡単。6人でジャンケンとかして勝った3人がそのかわいいと思った女の子のことを襲う」
「バカみたい・・・」
「でも、俺らはそれで楽しかったの~。で、あの日ちょうど目をつけたのが恋歌先輩だったってわけ」