勝手に好きでいさせて
次の日、朝起きて鏡を見ると案の定、私の目はパンパンに腫れていた。
あぁ~、ひどい顔。
ずっと泣いてればこうなっちゃうか。
まずは冷やさないと。
「おっ、恋歌・・・おはよう」
「星太にぃ・・・おはよう。昨日はごめんね、心配してくれたのに」
「別にいいよ。それより早くそのひでぇ顔を治せ。朝飯は俺が作っといてやるから」
「うん、ありがとう」
私っていいお兄ちゃんをもってるんだな~。
「いってきま~す」
家を出ると、塀に寄りかかっている実夜琵くんがいた。
「恋歌先輩、おはよう」
「おはよう」
「早く行きましょう」
「うん」