True Azure
―――今日は、あたしの誕生日だった。
あたしは、中学で知り合ってから親友の
南 楓花(みなみ ふうか)に言われて病院にやってきた。
あたしは、どうせただの風邪だろうと思って
軽い気持ちで病院に来たの。
楓花もそう思ってたと思う…。
あたしはよく風邪をひくから。
それなのに…
「肺…が、ん?」
「…はい」
「余命半年…?」
「…はい」
目の前にいるこの病院の院長。
ちょうど空いてるからって特別に診てくれた。
なんでそんな可哀相な子を見る目で見るの?
あたしはっ可哀相な子なんかじゃないっ!
「入院した方がいいから、明日お母さんと一緒にまた来てもらっていいかな?」
「…入院なんかしない」
「えっ!?…でも」
「あたしは最後まで自分の生きたいように生きるの!文句ある!?」
「じゃ、じゃあ…お母さんに連絡してくれるかな?」
「…お母さんには言わないで。」
お母さんはお父さんが死んでから1人であたしを育ててくれたの。
相当大変だったよね?
そんなお母さんに…これ以上心配かけたくないの。