True Azure




「遊愛…ちゃんと食べてる?」

「た、食べてるよっ」

「細すぎ。病気なんだからもっと食べなきゃダメ!」

「だって…最近あんま食欲ない、から」

「う~ん…じゃあ、僕が作ってあげる。お母さんにちゃんと言っといてね?」

「えぇ!?家に…来るの?」

「うん。ダメ?」

「ダメ…じゃない」

「じゃあ…キスしよっか。」

「ぅえ!?」

「キス、しちゃくなっちゃった♪」



そう言って僕は、遊愛にキスをした。
濃厚な奴ね!



遊愛は口をパクパクさせて固まってる。
それより…やばいなぁ…僕、殺されちゃうかも。



「そ~ら~く~ん?何してるのかなぁ?」

「…ゆ、遊愛に…キス…した、かな…」



何度もこういう場面はあったけど、
やっぱり慣れないな~



楓花ちゃんの殺気ヤバイもん!
そして、いつものように言い争いが始まった。



「彼氏じゃないんだからキスなんかすんなっつーの!」

「今はね?でも、遊愛は僕を好きになるよ。」

「そんなの分かんないじゃない!」

「いや、絶対だよ。遊愛は僕を愛すんだ。そして僕も、遊愛を愛すよ。」



僕がそういった瞬間、楓花の顔が驚きでいっぱいになった。
正直、僕自身も驚いてるよ。



これじゃ、僕が遊愛のこと好きみたいだもんね?
それに自信満々だし。



でも、もう僕は遊愛なしでは生きられないくらい遊愛を好きになってるよ。
正直、僕も恋とか愛なんてものは分からなかったけど、今なら分かる。



遊愛へのこの気持ちは…恋以外にありえない。

















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