True Azure





案の定、楓花と蒼空はプチ喧嘩だ。
遊愛は驚きで口パクパクしながら固まってる。



俺はさら~っと聞き流してたんだけど、
最後の蒼空の言葉に驚きを隠せなかった。



「いや、絶対だよ。遊愛は僕を愛すんだ。そして僕も、遊愛を愛すよ。」



どっからそんな自信がくるんだ?
俺には何もねぇから…不安ばっかだ。



なぁ蒼空?
なんでお前はそんなにすごいんだよ?



なんで俺にないもんをいっぱい持ってる?
蒼空の近くにいたら…何か分かるのか?



俺はこの時、もっと蒼空のことを知りたいと思った。



一緒に遊んで、一緒にバカなことやって
…親友になりたいと思った。



蒼空は俺が求めてる答えを、
知ってる気がするんだ。






















< 26 / 70 >

この作品をシェア

pagetop