True Azure





『遊愛!!今どこにいるの!?』

「あっ蒼空~?今、楓花とジュース買いに来てるんだけど、何がいい?」

『ナンパされてない!?無事!?早く帰ってきて~』



蒼空…心配しすぎだよ。
とりあえず落ち着いてくれないかな?



「ナンパされてないし無事だよ~で?ジュース何がいい?」

『ほんとに!?僕はオレンジジュースね!!買ったらすぐ戻ってくるんだよ!?』

「過保護すぎだよ~!じゃあ待っててね!」



蒼空って過保護すぎだよね。
こんな幼児体型ナンパする人なんていないのにな~



まぁ、楓花ならあるかもだけど。



「おっちゃん!オレンジ1つとラムネ3つね!!」

「はいよ!400円ね。」



それにしても本当に蒼空って炭酸ダメだったんだね!
楓花に言われなかったらラムネ4つ買っちゃってたよ~



「遊愛。ラムネ2つ持つわよ?」

「ありがと~はい!」

「こんなに暑かったら向こうに着くまでにぬるくなっちゃうわね…。」

「うそっ!?急ごっ楓花!!」

「はいはい。そんなに走ったら誰かにぶつかるわよ~?」



あたしは後悔した。
このとき走らなければ、と。



案の定、あたしはガタイのいい男2人組にぶつかった。

















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