True Azure
気づけば、あたしたちと関係者以外は部屋にいなかった。
あたしたちが2人の世界に入ってるときに、帰った…んだよね?
やばくない!?
「あっ…あのぉ~」
「あら。おまたせしちゃったわね」
ちょっと楓花ぁ!!
なんでそんな普通の態度!?
せっかくアイドルになれたのに、あたしたちほったらかして自分たちの世界に入ってたなんて!
怒ってます…よね?
「…そんなに喜んでくれるなんて嬉しいよ。でも、ちょっと長過ぎる…かな?」
ほらぁ!!
あれって、社長…だよね!?
やばすぎる!!
「私、細かいこと気にする男は嫌いなの。別に嬉しいんだから喜んで当然じゃない?」
「ちょっと楓花!」
「遊愛。これは契約なのよ?アイドルのメリットは仕事をもらえること。事務所のメリットはそれによってお金を稼げること。だから、下手に出る必要はないのよ。」
「…そうなの?」
たしかに…そうかも!
お互いにメリットあるしね!
それに楓花の言うとおりじゃん!
こんなことで文句言われてたらこれから蒼空とも会えなくなるかもだし!
そんなの絶対やだもん!!