モカブラウンの鍵【完結】
2人の距離を少しずつ縮めながら、自分の気持ちを伝える。
「今すぐ、返事はしないでください。ちゃんと考えてください。それで職場の後輩以外見えないって言うならそれでいいです。今までと変わらず先輩後輩でいます」
佐伯さんは何も言わなかった。
「帰りましょう。だいぶん涼しくなってきましたし」
俺たちは公園を出てから、一言も喋らなかった。
佐伯さんのアパートの前まで行き「じゃあ、また明日。答えが出るまではお弁当、作らなくていいですよ。おやすみなさい」と言って別れた。
さっきの公園の横を通り過ぎると、桜を見上げる佐伯さんの残像が見えた。
さあ、俺の恋はどうなる。どんな結果も受け止めるんだ。
できれば『サクラサク』がいいけどな。
「今すぐ、返事はしないでください。ちゃんと考えてください。それで職場の後輩以外見えないって言うならそれでいいです。今までと変わらず先輩後輩でいます」
佐伯さんは何も言わなかった。
「帰りましょう。だいぶん涼しくなってきましたし」
俺たちは公園を出てから、一言も喋らなかった。
佐伯さんのアパートの前まで行き「じゃあ、また明日。答えが出るまではお弁当、作らなくていいですよ。おやすみなさい」と言って別れた。
さっきの公園の横を通り過ぎると、桜を見上げる佐伯さんの残像が見えた。
さあ、俺の恋はどうなる。どんな結果も受け止めるんだ。
できれば『サクラサク』がいいけどな。