モカブラウンの鍵【完結】
「はあ? だから、なんでだよ」
「喧嘩した」
「またか」
姉ちゃんは幸司さんと喧嘩をすると、必ず実家に帰ってくる。
子どもの家出にしか思えない。
ネクタイを外し、姉ちゃんが座っている反対のソファに座る。
ここまで話しかけているのに、こっちを全く見ようとしない。
相当、機嫌が悪いらしい。
「喧嘩の原因は?」
「私が一生懸命に作った料理にケチ付けた」
当たり前だよ。
姉ちゃんの料理は味がない。
健康のための薄味なんてもんじゃない。
味付けがないんだ。
それでも食べてくれる幸司さんに感謝すべきだろ。
「喧嘩した」
「またか」
姉ちゃんは幸司さんと喧嘩をすると、必ず実家に帰ってくる。
子どもの家出にしか思えない。
ネクタイを外し、姉ちゃんが座っている反対のソファに座る。
ここまで話しかけているのに、こっちを全く見ようとしない。
相当、機嫌が悪いらしい。
「喧嘩の原因は?」
「私が一生懸命に作った料理にケチ付けた」
当たり前だよ。
姉ちゃんの料理は味がない。
健康のための薄味なんてもんじゃない。
味付けがないんだ。
それでも食べてくれる幸司さんに感謝すべきだろ。