モカブラウンの鍵【完結】
ファイルから名刺を出し、携帯に電話番号を登録した。
今度、酒でも飲みながら、いろいろ話すか。
社長と奈央美が会議室から出てきた。
社長は真っ先に俺の所へ来た。
「ペンションのこと聞いたか?」
机の上に置いてあったファイルを手に取り中を見ながら、社長が言った。
「はい」
「それほど土地も大きくないから、どれだけコンパクトに癒しの空間が作れるかが、勝負どころだ。時間があるときにでも現地視察するいい。景観も大事だからな」
「はい。クライアントと連絡をとって、現地にも足を運ぼうと思っています」
ファイルを俺に渡し「頑張れよ」と言って、社長は去っていった。
古民家の図面の修正をかけながら、建築関係の仕事に就きたいと思っていた、高校時代のことを漠然と思い出した。
この事務所に就職して3年目。
学生時代に思い描いていた仕事に就けるってすごいことだよな。
頑張らないと。
あ、奈央美は何の仕事が入ったんだろう。
夕飯の時にでも聞いてみよう。
今度、酒でも飲みながら、いろいろ話すか。
社長と奈央美が会議室から出てきた。
社長は真っ先に俺の所へ来た。
「ペンションのこと聞いたか?」
机の上に置いてあったファイルを手に取り中を見ながら、社長が言った。
「はい」
「それほど土地も大きくないから、どれだけコンパクトに癒しの空間が作れるかが、勝負どころだ。時間があるときにでも現地視察するいい。景観も大事だからな」
「はい。クライアントと連絡をとって、現地にも足を運ぼうと思っています」
ファイルを俺に渡し「頑張れよ」と言って、社長は去っていった。
古民家の図面の修正をかけながら、建築関係の仕事に就きたいと思っていた、高校時代のことを漠然と思い出した。
この事務所に就職して3年目。
学生時代に思い描いていた仕事に就けるってすごいことだよな。
頑張らないと。
あ、奈央美は何の仕事が入ったんだろう。
夕飯の時にでも聞いてみよう。