モカブラウンの鍵【完結】
俺が手元を見ながら笑うと「なんで笑ってるの」と聞いてくる。
「いや、指切りなんて久しぶりにしたなと思ってさ。懐かしい感じだな」
「そうだね。指切りって、年齢を重ねるとしなくなるよね」
「指切りって、いいな。たまにしようか?」
「じゃあ」と言って、絡めた指を一度外すと、また指を絡める。
「指切りする約束ね」
ワインでほんのりとピンク色になった奈央美はやけに色っぽい。
いや、艶っぽい。
絡めている小指を自分に引き寄せる。
少し傾いた体に腕を回し、抱き寄せた。
とろんとした茶色い瞳を覗き込む。
恥ずかしそうに細かく瞬きをしながら逸らそうとする瞳。
それを捕らえるように目尻に唇を当てる。
唇を離し、顔中にキスをすした。
すると、しびれを切らしたように奈央美から唇を合わせてくる。
奈央美の方へ体の重心を移動させて、ソファに横たえる。
何度も角度を変えてキスをし、奈央美をベッドへ運ぶ。
しっとりした肌、甘い声、熱い息を、自分の全てで感じながら、夜は更けていった。
「いや、指切りなんて久しぶりにしたなと思ってさ。懐かしい感じだな」
「そうだね。指切りって、年齢を重ねるとしなくなるよね」
「指切りって、いいな。たまにしようか?」
「じゃあ」と言って、絡めた指を一度外すと、また指を絡める。
「指切りする約束ね」
ワインでほんのりとピンク色になった奈央美はやけに色っぽい。
いや、艶っぽい。
絡めている小指を自分に引き寄せる。
少し傾いた体に腕を回し、抱き寄せた。
とろんとした茶色い瞳を覗き込む。
恥ずかしそうに細かく瞬きをしながら逸らそうとする瞳。
それを捕らえるように目尻に唇を当てる。
唇を離し、顔中にキスをすした。
すると、しびれを切らしたように奈央美から唇を合わせてくる。
奈央美の方へ体の重心を移動させて、ソファに横たえる。
何度も角度を変えてキスをし、奈央美をベッドへ運ぶ。
しっとりした肌、甘い声、熱い息を、自分の全てで感じながら、夜は更けていった。