モカブラウンの鍵【完結】
姉ちゃんが出てきて、ひやっとする。
変なことを言ったんじゃないんだろうか?
「涼太に告白するために、女の子が家の前に週一の割合で立ってたって」
「週一は大げさだよ。俺、バスケ部だったから。サッカー部とかバスケ部とかって、所属してるだけで無駄に告白されることがあっただけで」
「ふーん。つまりモテてたんだ。宏実さんもそう言ってたし」
弁明しようとしたことが逆効果になった。
姉ちゃん、変なことを奈央美に言うなよ。
「モテても別にいいけど。浮気は絶対に許さないから!」
「しないよ! 浮気なんて。俺、浮気したことなんてないから。前にも言ったし」
「まあ、それはこれから態度で示してくれればいいです」
「わかってます」
手をつないだままの微妙な喧嘩。
こういう時間が緊張を少し解してくれた。
変なことを言ったんじゃないんだろうか?
「涼太に告白するために、女の子が家の前に週一の割合で立ってたって」
「週一は大げさだよ。俺、バスケ部だったから。サッカー部とかバスケ部とかって、所属してるだけで無駄に告白されることがあっただけで」
「ふーん。つまりモテてたんだ。宏実さんもそう言ってたし」
弁明しようとしたことが逆効果になった。
姉ちゃん、変なことを奈央美に言うなよ。
「モテても別にいいけど。浮気は絶対に許さないから!」
「しないよ! 浮気なんて。俺、浮気したことなんてないから。前にも言ったし」
「まあ、それはこれから態度で示してくれればいいです」
「わかってます」
手をつないだままの微妙な喧嘩。
こういう時間が緊張を少し解してくれた。