モカブラウンの鍵【完結】
「では、今日はお衣装の方を決めて頂きます。こちらへどうぞ」
奥の部屋に案内され、ドアが開いた瞬間「すっげー」と言ってしまいそうになった。
部屋の中が全て白に埋め尽くされていたからだ。
ウェディングドレスだから当たり前だけど、1色しか存在しない世界に圧巻された。
「涼太、私はお母さんたちと一緒に見に来ているの。それで3着に候補を絞ったんだ。それから一緒に選んで。一応、涼太のも候補をいくつか挙げておいたから」
「ありがとう。こういうのって、男はよくわからないから助かる」
奈央美はフィッティングルームへ姿を消し、メジャーを持った女性スタッフが「サイズを測らせて頂いてもよろしいでしょうか?」と言った。
「はい」
サイズを確認すると、俺の目の前に奈央美が選んでくれたタキシードが並べられる。
色はシルバーグレーが2着、黒が1着、白が1着で、計5着。
さすがに白を着るのは勇気がいるよな。そうすると候補が4着。
奈央美のドレスが決まったら、それに合せるのが一番いいかな。
奥の部屋に案内され、ドアが開いた瞬間「すっげー」と言ってしまいそうになった。
部屋の中が全て白に埋め尽くされていたからだ。
ウェディングドレスだから当たり前だけど、1色しか存在しない世界に圧巻された。
「涼太、私はお母さんたちと一緒に見に来ているの。それで3着に候補を絞ったんだ。それから一緒に選んで。一応、涼太のも候補をいくつか挙げておいたから」
「ありがとう。こういうのって、男はよくわからないから助かる」
奈央美はフィッティングルームへ姿を消し、メジャーを持った女性スタッフが「サイズを測らせて頂いてもよろしいでしょうか?」と言った。
「はい」
サイズを確認すると、俺の目の前に奈央美が選んでくれたタキシードが並べられる。
色はシルバーグレーが2着、黒が1着、白が1着で、計5着。
さすがに白を着るのは勇気がいるよな。そうすると候補が4着。
奈央美のドレスが決まったら、それに合せるのが一番いいかな。