モカブラウンの鍵【完結】
閉められたカーテンの方に目を向けると、中から女性スタッフが出てきた。
カーテンが一気に端に纏められる。
目の前には少し照れ笑いをした奈央美が立っていた。
何て言うかよく分からないけれど、片方の肩だけで着るタイプのドレスで、肩の部分には共布で作られた花が付いている。
ウェストから広がるスカートは、デコレーションケーキのホイップクリームのようにふわふわとしている。
「どうかな?」
ぼーっとしながら、奈央美を見つめていると、沢田さんに「ほら」と肩を軽く叩かれた。
「……あ、すごく綺麗」
「それだけ?」
「何だか見ているこっちまで緊張しちゃって。うん、本当に綺麗」
「ありがとう。涼太はまだ試着してないの?」
「うん。ドレスが決まったら、そのデザインに合せた方がいいと思って」
奈央美が軽く体を揺らしながら近くの鏡を見ている。
カーテンが一気に端に纏められる。
目の前には少し照れ笑いをした奈央美が立っていた。
何て言うかよく分からないけれど、片方の肩だけで着るタイプのドレスで、肩の部分には共布で作られた花が付いている。
ウェストから広がるスカートは、デコレーションケーキのホイップクリームのようにふわふわとしている。
「どうかな?」
ぼーっとしながら、奈央美を見つめていると、沢田さんに「ほら」と肩を軽く叩かれた。
「……あ、すごく綺麗」
「それだけ?」
「何だか見ているこっちまで緊張しちゃって。うん、本当に綺麗」
「ありがとう。涼太はまだ試着してないの?」
「うん。ドレスが決まったら、そのデザインに合せた方がいいと思って」
奈央美が軽く体を揺らしながら近くの鏡を見ている。