モカブラウンの鍵【完結】
「別に、何もないですってば。ただ、慰労会の帰りに自宅まで送っただけですよ」
「本当に送っただけか?」
「それ、社長にも同じような顔で、同じことを言われました」
「どんな顔だよ」
「エロい展開を望んでる顔です」
女将さんのいる前でこんな言葉を使うのは不本意だったけれど、それ以外の適切な言葉が浮かばなかった。
女将さんの方を見ると口元が微かに歪んでいる。
「悪かったな。エロい顔で。で、どうなんだよ」
「何もしてません。送り届けたあと、すぐ帰りましたから」
「つまんない展開だ」
「つまんなくて結構です。僕は当たり前のことをしただけですから」
「本当に送っただけか?」
「それ、社長にも同じような顔で、同じことを言われました」
「どんな顔だよ」
「エロい展開を望んでる顔です」
女将さんのいる前でこんな言葉を使うのは不本意だったけれど、それ以外の適切な言葉が浮かばなかった。
女将さんの方を見ると口元が微かに歪んでいる。
「悪かったな。エロい顔で。で、どうなんだよ」
「何もしてません。送り届けたあと、すぐ帰りましたから」
「つまんない展開だ」
「つまんなくて結構です。僕は当たり前のことをしただけですから」