モカブラウンの鍵【完結】
「では、デザイン説明をさせていただきます」
中原さんの前にプレゼン資料を並べた。
「今回のコンセプトが"男性が気軽に入れる"という事で、デザインを考えさせていただきました。
ジュエリーショップに男性が入るというのは、プロポーズと同じくらい気合と勇気がいるものです。
ショップの外観を男性向けにしても、ジュエリーショップはジュエリーショップです。男性が気軽に入るというのは不可能です」
資料を見ながら、中原さんが軽く相槌をうつ。
「ですから、ジュエリーショップに入る前に気合を入れる状況を数秒作ることにしました。次の資料を見てください」
資料をめくった中原さんが不思議そうな顔でこっちを見た。
外観を描いたデザイン画。
そこにはダークブラウンのドア。
中が見えるようにするためのガラスもない、ただのドアだ。
その代わり、ドア以外はウィンドーディスプレイを多くし、ショップの中が見えるようにしてある。
中原さんの前にプレゼン資料を並べた。
「今回のコンセプトが"男性が気軽に入れる"という事で、デザインを考えさせていただきました。
ジュエリーショップに男性が入るというのは、プロポーズと同じくらい気合と勇気がいるものです。
ショップの外観を男性向けにしても、ジュエリーショップはジュエリーショップです。男性が気軽に入るというのは不可能です」
資料を見ながら、中原さんが軽く相槌をうつ。
「ですから、ジュエリーショップに入る前に気合を入れる状況を数秒作ることにしました。次の資料を見てください」
資料をめくった中原さんが不思議そうな顔でこっちを見た。
外観を描いたデザイン画。
そこにはダークブラウンのドア。
中が見えるようにするためのガラスもない、ただのドアだ。
その代わり、ドア以外はウィンドーディスプレイを多くし、ショップの中が見えるようにしてある。