モカブラウンの鍵【完結】
強引さよりやさしさ
「キャー!」
突然、どこからか転げ落ちた。
そして、何か硬い複数の棒が背中に当たった。
「痛てっ」
またかよ。
背中を摩りながら床にあぐらをかく。
佐伯さんを見ると、顔が真っ赤だった。
「おはようございます、佐伯さん」
「おっ、おはよう」とぎこちない感じで言うと、俺の方をじっと見ている。
「気分はどうですか?」
「大丈夫でし」
あっ、噛んだ。でしって。
かわいすぎだから。
笑っても失礼かなと思って、一応笑いを堪えてみる。
「笑いたければ笑えばいいじゃない」
「すみません。昨日の記憶ありますか?」
「所々。私、もう少しここにいてとは言ったけど、泊まってとは言ってないんですけど」
「俺だって、泊まるつもりはありませんでしたよ。佐伯さんがワイシャツをがっしり握っていたんで、動けなかったんですよ。不可抗力ですから。あ、何もしてませんから」
「わかってるわよ」
背中を摩りながら立ち上がり、後ろにあるパーティションを見た。
突然、どこからか転げ落ちた。
そして、何か硬い複数の棒が背中に当たった。
「痛てっ」
またかよ。
背中を摩りながら床にあぐらをかく。
佐伯さんを見ると、顔が真っ赤だった。
「おはようございます、佐伯さん」
「おっ、おはよう」とぎこちない感じで言うと、俺の方をじっと見ている。
「気分はどうですか?」
「大丈夫でし」
あっ、噛んだ。でしって。
かわいすぎだから。
笑っても失礼かなと思って、一応笑いを堪えてみる。
「笑いたければ笑えばいいじゃない」
「すみません。昨日の記憶ありますか?」
「所々。私、もう少しここにいてとは言ったけど、泊まってとは言ってないんですけど」
「俺だって、泊まるつもりはありませんでしたよ。佐伯さんがワイシャツをがっしり握っていたんで、動けなかったんですよ。不可抗力ですから。あ、何もしてませんから」
「わかってるわよ」
背中を摩りながら立ち上がり、後ろにあるパーティションを見た。