ゴール下の彼女
――そのとき、あすちゃんだけは、…ね。
…学校が少し憂鬱だなぁ。
せっかく、梨華たちと仲良く…なってきたのに…。
傷付いちゃいけないゲーム…だなんて。怖いよ。
五時間目の授業が始まった。
皆が起立をした。礼をして、一斉に座り、教科書とノートを取り出した。
あ、あれ?授業……なの?
緊急なのかな…。
ちらりと先生を見ると、先生はうつ向く、というか、私の方を見ない。
…どうして?私は受けれない…まだ、教科書ももらってないよ…!
――のちのち知ったのは、先生は命令されてたってこと。
――もう、傷付いちゃいけないゲームは…始まっていたんだ。