ゴール下の彼女


――そのとき、あすちゃんだけは、…ね。

…学校が少し憂鬱だなぁ。

せっかく、梨華たちと仲良く…なってきたのに…。

傷付いちゃいけないゲーム…だなんて。怖いよ。

五時間目の授業が始まった。

皆が起立をした。礼をして、一斉に座り、教科書とノートを取り出した。

あ、あれ?授業……なの?

緊急なのかな…。

ちらりと先生を見ると、先生はうつ向く、というか、私の方を見ない。

…どうして?私は受けれない…まだ、教科書ももらってないよ…!

――のちのち知ったのは、先生は命令されてたってこと。

――もう、傷付いちゃいけないゲームは…始まっていたんだ。


< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop