ゴール下の彼女
ゴール下の彼女

きっかけ



私の名前は茨茅夜 弥杞(シチヤ・ミコ)

ミキではなく、ミコ。

よく間違えられて、転校先では必ず先生にクイズとして出されてしまう。

そこまで間違えそうなものではないと思うけど…。

今日新しい学校に転入する。

理由はないのだけど…。

言うならば親の旅行気分という気まぐれ。

先生がドアを開ける。

クラスがワイワイしてる。

今回の学校は騒がしそう。

ドキドキと心臓が騒ぐ。

血が多い…。

ドクン…ドクン…。

上がり症、緊張しまくる性格のためか、トロく、好きと嫌いが半々で分かれたことがある。

…ここでは?みんな、仲良くできるだろうか…。


「さぁ、入ってください。」


先生の声でハッとする。


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