~デンファレ~
 今、私はVIPルームの前にいます。

 話してる途中に梨莉子さんが呼ばれ

 
結局、私が見ることになった。


 (どんな人だろう…………。初対面って何故か

      緊張するなぁ~。)

 緊張で手が汗ばむ!!

 

   コンコン


控えめなノック!
 
  
 「……失礼しまーす…。」

 
 私は、ドアを開け小声で言いながら
   
   中へ入った。


 「……わぁ~!いつ見ても、すごい部屋………」


この部屋は、他のVIPルームよりも


豪華な部屋。


 シャンデリアに


 イタリア製の長い革ソファ。


  有名なデザイナーさんに作って貰った
     
 
硝子のテーブル。 

 
   グランドピアノまで置ける


  ホテルのスウィートルーム張りの部屋。


私は、ゆっくりソファの場所まで進んで


 行った。


座っている彼に後ろから話しかけた。


 「……あ…あの~。…梨莉子さんが忙しいので


 私が代わりに……何かいるものありますかぁ?」


返事がないので、前に回った。


「……あっ……寝てる……座ったままって……


しかも、ワイン抱きしめてる………。」


クスッと笑ってしまった。


けど寝顔を見て私は気づいた。


「泣いてる?……」


私は、その場にしゃがみ思わず顔に触れ



  涙を拭いてしまった。



ピクッと彼の腕が動き




顔にある私の手を




  握った。


 




 
 
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