残り物に福は…ある!?
今回も…シッパイ?
私叶由美はカラオケボックスの飲み放題ドリンクにブクブクと息を吹き込んでいた。
これは私の最大級の抗議の仕方だ。だって私以外は皆カップルなんだもの。詰まらないにも程がある
「由美ちゃんごめん、今遅刻してくる奴が由美ちゃんのことお気に入りでさ。俺らが手を出すわけにはいけないんだ~」
私はそれを聞いて目を輝かせた。なんて現金何だろうと自分でも呆れちゃうけどそんなこと気にしない。女子校にいる以上出会いは大切にしなくてはいけないのだ。

ポーチを持って部屋を出る。振り回した手が誰かの大きな背中に打つかってしまったけど気にしない。トイレに行くとメイクを直してコロンを吹きかけ鏡の前でポーズをとった。
トイレの順番待ちをしていたお客さんに笑われて慌ててトイレを出た。
「ただいま~」
「あっ由美ちゃん!お待たせ~こいつが例の…」
「保田豊ですっ!よろしくお願いしますっ!」
それは、身長は私と同じくらい、体重は推定90キロはあろうかという白豚(いやもちろん人間なんだけど)だった…。
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